佐々木譲「警官の紋章」角川春樹事務所
帯に「笑う警官」「警察庁から来た男」に続く北海道警察シリーズ第3弾とあるが、読んでみるとこれは「笑う警官」の直接の続編と言える。
「笑う警官」で決着のつかなかった=脇に追いやられてしまった事件の真相が発端となった復讐劇と、その事件を追う刑事の「デカとしての落とし前のつけどころ」に向けた執念が交差しながら、洞爺湖サミット直前の緊迫する北海道警察を揺るがす事件に発展する。という話です。もっと紹介はしたいのだがネタばれになるのでこれくらい。引き続きおもしろいですよ。
自分の好みで言うと(警察小説を全て網羅しているわけではないですが)登場人物の心の動きの描写に淡白なところが少しだけ不満。ハードボイルドというならこれもありなんですかね。少しだけ「警官の血」のモチーフも潜んでいるようにも見える。
それとこの3作は主人公=佐伯の本当の敵(事件の原因を作った本来的な犯人)を警察内部に置いてあるので3作続けると流石に設定に無理が感じられる。このシリーズ、ここまででいいんじゃなかろうか。と、書いてからぐぐってみたら、当初から3作完結のつもりだったらしいです。余計な事をいいました。すみません。
http://www.yukan-fuji.com/archives/2007/03/post_8697.html
第1作の「笑う警官」は角川春樹の監督で映画化されるようだ。サブキャラの女性警官が主人公になっているとのこと。この方向ならまだいけるかな?それにしても角川監督のお手並みに期待したいもんだ。。。
- 2009/01/13(火) 23:30:49|
- 本|
-
トラックバック:0|
-
コメント:0